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岐阜県 飛騨古川の地酒 白真弓・やんちゃ酒『蒲酒造場』

飛騨の酒について

飛騨の酒について

長い冬を楽しむ酒宴文化に育まれた熱燗文化を持つ飛騨の地酒

恵まれた気候風土と水、米が生むうまい酒

日本は各地で伝統や文化に違いがあるように、日本酒もまた特徴や味わいが異なります。

なぜ各地域で味や香りなどが異なるのでしょうか。それは、その地域の「米」「水」「気候」が違うからです。土地の土壌や気候によって育つ米の味が変わり、地形によって水の性質や味も変わってきます。日本酒の原料であるこれら水と米、そして気候が変わればそれぞれに酒の味わいも違ってくるのは当然のことといえましょう。

雄大な北アルプスの伏流水、豊かな土壌が育む米、酒造りに適した寒冷な気候の中で造られる飛騨の酒は、雑味が少なく味わい深く、それでいてキレがいいといわれています。

当蔵の藤井杜氏は、飛騨の水を飲んだ瞬間「これはうま味のあるおいしい酒造りに適している」と瞬時に思いました。

こうしたうま味が深い飛騨の酒は、実はお燗にするとさらに味わいが出ることをご存じですか。飛騨の人々は、この燗酒がとても好きなのです。

酒といえば熱燗酒宴に欠かせない存在

雪深い飛騨の冬の最大の娯楽といえば、昔から酒宴です。飛騨の旦那衆にとって酒宴は最高の社交の場。うまい酒を酌み交わしながら仕事の話や世間話など、それこそ夜更けまで語り合ったといいます。とりわけ酒宴は最高のマーケティングの場でもあり、どんな酒が好まれるのか、飛騨の酒蔵の当主たちは競って探り合い、求められる酒を造ったといいます。

昭和初期酒宴の様子1
昭和初期酒宴の様子2

上下写真:昭和3〜5年頃。料亭洲さきにて

とにかく、雪深い飛騨の冬の夜は長い。ですから、酒宴は夕方から夜更けまで長々と行われることが多いようでした。また、今のようにビールやチューハイなどといったお酒もなく、酒といえば日本酒が主流。日本酒を長時間かけて、量を楽しむには熱燗がぴったりです。こうして飛騨では、酒を飲むといえば熱燗で、という「熱燗の酒文化」が発展したといわれます。

今でも、飛騨の酒宴では熱燗で酒を飲むことが多く、また気のおけない仲間との集まりなどでは、やかんで酒を温めてコップで飲む、といった光景も見られます。

濃い味の料理と相性抜群の熱燗

飛騨地方は、山に囲まれた厳しい自然の中で生活しているため、食べ物を保存する食文化を育みました。朴葉味噌、漬物ステーキ、煮たくもじなど、郷土料理として今日まで脈々と引き継がれています。保存食はどうしても味が濃くなったり、塩辛い味付けになります。こうした濃い味の料理には、熱燗がよく合います。

例えば朴葉味噌。味噌は各家庭独自の作り方で仕込まれますが、いずれも少し辛めで濃厚。朴葉の芳香が移った味噌をなめながらちびりちびりと熱燗を飲む、というのは飛騨の人々にとって至福の晩酌です。

脂ののった飛騨牛のステーキや、飛騨名物の赤かぶをじっくりと漬け込んだ漬け物なども、うま味のある熱燗と相性抜群です。

また熱々の鍋料理なら少しぬる燗で、濃いめに味つけをした煮物なら熱燗で、とそれぞれの料理の味に合わせて熱燗の仕様を変えるということもあります。その昔は、料亭ごとに料理も違えば、熱燗の仕方も違うともいわれていました。このように、飛騨ならではの濃い料理と熱燗とは、切っても切れない関係なのです。

ひと手間を加えた熱燗で人をもてなす

さらにもうひとつ、熱燗文化が発展した理由があります。飛騨では昔から「酒を常温で飲むのは、あるいは飲んでいただくのは行儀が悪い」といういい伝えが残っているということです。

なぜそうなのか、はっきりとした理由は見つかっていないようです。しかし、人をもてなすときは料理にひとつ手を加えることが大切と考える飛騨の人達は、酒も熱燗にしてひと手間加えることをよしとしたのでしょう。

このように脈々と育まれてきた飛騨の酒は、他の地域にはない独特の文化とおいしい酒を造り出しています。

うま味があって味わい深く、キレのある蒲酒造場の酒には、「飛騨乃やんちゃ酒」など熱燗で味わってもおいしい酒がたくさんあります。ぜひ、蒲酒造場自慢の酒で熱燗を楽しみながら、飛騨の酒文化を体感してみてはいかがでしょうか。

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